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封印していたこと

 
2002年春。
私は彼との恋愛について取材を受けたことがあり、
後に本となって出版されました。
著者であるフリーライターの亀山早苗さんは、
男女のことについて多くの書籍を出版されています。
このブログをご覧いただいている皆さまの中には、ひょっとしたら
書店などで見かけたことがある方もいらっしゃるかも知れません。
それがこの本です。

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『不倫の恋で苦しむ女たち』
亀山早苗・著(WAVE出版)


私が取材を受けることになったのは
亀山さんが出版された本を読んだことがきっかけでした。
『不倫の恋で苦しむ男たち』
『夫の不倫で苦しむ妻たち』
これらの本は単なるフィクションではなく、
亀山さんがご自身で実際に経験者に会い、生の声を集めた
ルポルタージュです。
私が彼と出会ってちょうど1年が過ぎた頃で、
まさに、不倫という恋に堕ちた苦しみの中でもがいていた時。
書店でこの2タイトルが目に留まり、一気に読みました。
読み終えたあとにまず思ったことは、
苦しんでいるのは男やその妻だけではない。
当事者である女もまた、もがき苦しんでいる。
気がつくと亀山さんにメールを打っている自分がいました。
最初は読後の感想を打っていたつもりが、
現在の自分と重なって自叙伝のようになってしまい、
忙しいライターさんには、こんな長文メールをいちいち読むヒマなんて
ないだろう、と思って、私もすっかり忘れていました。

なので、亀山さんから
「話を聞かせて欲しい」
という連絡をいただいた時はとても驚いたし、戸惑いました。
そんな私に亀山さんはこう仰ったのです。
「前の2冊に対する反響が大きく、ふじまるさんと同様に
 不倫の恋に苦しむ女性が多いことを知って
 女性の立場からの本を出したいと思った」

もしかしたら、自分の体験談が本になり、世間の目に触れる。
それが果たしていいことなのかどうか。
と同時に、自分の苦しい胸の内を誰かに聞いて欲しい、という思いも
実はずっと燻っていました。
これは、その苦しみを声に出して訴えてもいい、ということ!?
だとしたら、亀山さんに会わない手はない、と。
使命感、というと大袈裟ですが、何かそんなものが
自分の中に湧き上がってきていたのです。

取材を受ける決心をしたものの、話が話なだけに
喫茶店などで気軽に話せる内容でもなく、
悩んだ末に、ご家族がカラオケボックスを営んでいる友人に頼んで、
お店の一室を借り、そこで数時間にわたって取材を受けました。
なので、この本のことを知っているのは、その友人ただ一人。
自分の話が活字になったことに対する驚きと
戸惑いの気持ちがやはり残ってしまったため、
再婚が決まった時に彼と別れ、その本も手放し、
この話は一生封印するつもりでいました。

それから13年。
彼と再会し紆余曲折を経て、お互いが離婚しフリーになった今、
ふとこの本の存在が気になりだし、先日、Amazonで再び購入。
今は有難いことに、書店のレジへ持って行くのが躊躇われる本も、
ネットで気軽に買える時代です。
8年ぶりに手に取った本は何故か懐かしく、愛おしく思いました。
内容ももう殆ど忘れかけていたので、読み返してみると、
あの時自分はこんなことを言っていたんだ、という再発見が
いくつもありました。
例えば
『縁があればきっといつかはいいような形に落ち着くはず』
と当時私が言ったという言葉が書かれていますが、
自分がそんなことを言ったなんて覚えていなくて、ビックリ。
今になってそれが本当に成就したんだ、と思うと
とても言い表せないような感慨を覚えます。

『彼と出会って生きている実感を得た』
取材で私が発したこの言葉に、亀山さんは深い感銘を受けたと
言って下さいました。
あとがきにもそのことが記されています。
そしてその想いは、今でも変わりません。
あの頃、人間として、女として、殆ど死にかけていた私に
命を吹き込んでくれたのは彼です。
でもそれは、辛い思いや苦しみを伴うものでした。

今は不倫という言葉が避けられ婚外恋愛と言われるようになり、
多少美化された表現にはなっていますが、
痛みや苦しみを伴う背信行為であることに変わりはありません。
この本には、そうした辛い経験をした(している)女性たちの体験談が
いくつも載せられています。
著作権の関係上、ここにその文章を掲載することは避けますが、
もしご興味を持って下さったなら、ご一読いただけると嬉しく思います。
私はこの本のP160~P170に登場します。
亀山さんの脚色により、現実よりかなりドラマチックに描かれていて
どうにも照れくさい部分が多々あるのですが、
話の根幹はしっかりと書いて下さっています。
同じように辛い恋愛で苦しんでいる人に、
少しでも何か伝わればと思い、ご紹介させていただきました。
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by fujimal_love | 2015-01-24 21:09 | *大切な人とのこと*
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